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20 October

絹延橋うどん研究所 2008年10月12日設立 !

 うどん屋を開店した友人(兄弟弟子)の店を手伝いに8月の末新潟の上越へ。2日半ひたすら天ぷらを揚げ、少しはお役に立てたかも。
 その際に上越で廃業したうどんのチェーン店で使っていた製麺機が売りに出されていることを教えて貰う。少々難アリでしたが・・・・、おぉ…やすい。後先考えずに購入を決断。
 結局その200キロあるマシンの置き場に困り、貸倉庫を借りることに。増え続ける音響機材と製麺機材に我慢を強いられていた奥さん、ご機嫌に同意。

 絹延橋という橋のたもとの倉庫、家主さんも手打ちうどんに理解のあるご夫婦。ここに晴れて「絹延橋うどん研究所」設立の運びとなりました。
10月4日、チャーターしたユニック車に載って「麺ちゃん」到着。この日のためにリサイクルショップで購入した冷蔵庫と麺打ち用の机も同時に到着し大混乱。
 優しいユニック車のドライバーさんにも手伝って貰い、何とか無事に配置。
 翌5日は、たまりにたまった音響機材の移動。ホームセンターで五段ラックを購入し何とか収納。イスやテーブル、水のタンクなども配置し、ちょっとしたくつろぎスペースも。研究所開設の準備は着々と整ってきました。
 10月11日、…土日しか動けないので…
 いよいよ麺ちゃんの試運転。前の店で使っていたままの状態で、そこここに粉もこびりついているし掃除して殺菌もしなくっちゃね。
 分解できるところは分解し、掃除機で徹底的に吸い取っては雑巾拭きとアルコール消毒を繰り返す。切れた麺をトレーに落とすコンベアのベルトがゆがんでいて、端がバリバリになってる。何とかテンションの調節でまっすぐになるが…これでよいのか。何とか動くことは確認できたので帰宅し、記念すべき最初の製麺のための仕込みに入る。
 ふくほのか:1460グラム、すずらん1020:グラム、さぬきの夢2000:1520グラム計4キロ、残り粉一掃大会のようなブレンド。しかし、「ふくほのかをベースに同じ国内小麦さぬきの夢、更になめらかさを加えるすずらん配合」なんちゃって、面白いと言えば面白い。
 翌10月12日。昨夜仕込んだ3つの団子をかかえいざ初製麺。一年前、講習会で習った操作を思い出しながら麺ちゃんの操作に取りかかる。「頼むぞ麺ちゃん!!」
しかし、1.7キロの団子は、幅も長さもでかくなりすぎて無理無理。さらに、スライドカッターの刃の動きに押されて、生地が手前に引っ張られ、ローラーの外にはみ出すトラブルが。
 当然操作ミスで生地がボロボロになったり色々やっちまいましたが、修正を繰り返した後ようやくだましだましの製麺成功。

 課題は残したものの、この日、初めての製麺が終了し、
「絹延橋うどん研究所」の幕開けとなりました。

 そして、10月13日。昨晩仕込んださくら夢2000、4キロを手に二日目の製麺作業に。再び試行錯誤の末何とか製麺完了。
 機械製麺をやって思ったのが、ローラーで伸ばす速度に形成されたグルテンの回復が間に合わず、手で伸ばすような麺の食感が得られないのではないかと感じました。よしよし、今度は手で伸ばしてから切ってみよう。
 
 製麺中に大家さんの店に来た廃品回収のおじさんに試食して貰う。記念すべき第1号のお客さん、えらい褒めてくれて、開業するなら店を探してあげる…と嬉しいお言葉。大家さんにも謹んで試食麺を渡し、製麺機の説明も。ご夫婦ともうどんも蕎麦もお好きで、奥さんは蕎麦教室によくいかれるそう。大変喜んでいただけました。
 こうして、研究所の初日は幸せに終わることが出来ました。
 準備も荷物運びも、機嫌良く手伝ってくれた奥さんに感謝。

00:33:34 | guzura | |