Complete text -- "蕗に始まり蕗に終わる4月"

30 April

蕗に始まり蕗に終わる4月

     「じゃがいも終わったら蕗お願いします。」
     師匠の「のり」さんの指示でじゃがいも6キロ洗ってから蕗の下処理。
      

     蕗の下処理ってどうするんやったっけ。
     あぁ、そう言えば初日にあった蕗の含め煮。
     
     
     今日で4月も終わりやなぁ。

     天ぷらはキスとサヨリとアナゴ、蕗の含め煮。
     
     料亭並みの献立とちがうか。
     
     

     キスとアナゴとサヨリの天ぷらに舌鼓を打つ園児…
     
      
     ほとんど残食なし。

     明日から連休で保育園ともしばらくお別れ。
     連休後半は、新潟の「鶴越」を手伝いに行くし。

     
     午後からは市役所の組合事務所へ片付けにゆく。
     
     

     組合も21年間執行委員で頑張った。

     その職場にいる以上、組合に入るのは当たり前だったし、
     執行委員やるのも当然のことだった。

     人の努力をあてにして、
     自分の忙しさを、余裕のなさを理由に
     無関心、非協力を決め込む。
     そんな生き方は絶対許せない。
     忙しいなら忙しいなりに、
     やれることがあるはずだ。   

     組合で頑張っている人がいるから、
     役員で頑張れなくても、
     組合員で居る人がいるおかげで、
     労働条件や権利は守られているのだし、
     市役所の組合なら、
     そこで働くものの立場で、
     市役所が本当に、
     市民に役に立つ所としてあり続けられるように、
     チェックを入れ、発言していけるように。

     憲法にも保障されている労働組合が、
     正しく機能してこそ、
     世の中の民主主義は、
     正しく実現する仕組みになっているのだ。

     だから、もし組合のやっていることがおかしいなら、
     しっかり指摘して、組合員として解決すべきなのだ。

     だから、息子が喘息で何度も入院しても、
     父が癌で死んでも、
     母が二度にわたり癌を患っても、
     組合を辞めるなんて考えもしなかった。

     組合員である限り、役員になる人が必要なら、
     どんなに苦しくても役員を続けてきた。

     そんな気持ちで続けてきた
     川西市の職員組合は誇りだし、
     頑張って組合活動を続けている組合員のみんなは、
     本当に真面目で立派だと思う。
     
     明日はメーデー。
     川西市では毎年メーデー前夜祭が行われる。
     
     
     健康で生き生き働き続けられる世の中、
     こども達が幸せに育ってゆける世の中、
     自由にもののいえる世の中は、
     昔からあったものではなく、
     私たちの先輩たちが、血のにじむ努力で、
     実際に血を流して勝ち取ってきたものだ。
     
     だんだんおかしくなってゆく世の中を、
     見てみないふりをして、他人事のように
     ほっておけるはずがない。
     
     こんな時代に、みんなの願いを形にして、
     集会やデモ行進を毎年続けている。大切なことだ。
     
     私はうどん屋になって、
     自治体労働者という立場ではなくなったけれど、
     もっともっとみんなが幸せに生きることが出来る世の中に、してゆくために。
     
     うどん屋という立場で、精一杯努力してゆきたい。
     
      
     メーデー前夜祭の後、
     執行委員のみんなが、私たち夫婦のために送別会を開いてくれた。

     この時代に、役員として組合で頑張ってゆくことは、
     大変な苦労がある。
     子育てや、仕事のこと、家庭のこと、
     しんどいことは幾らでもある。
     それでも、誰かがやらなくてはと言う思いで、
     頑張っている執行委員、組合員の仲間は、
     本当に誇らしい仲間だ。

     ここで退職して、別の道を歩むことは、
     市役所を辞めることと同じくらいつらいことだった。
     でも、限りある人生の中で、
     この道を選択した私たちを、
     きっと色んな思いがあったと思うけど、
     暖かく見送ってくれた。
     
     ありがとうみんな、ごめんな。
     自分にしかできないやり方で、
     精一杯この町に関わってゆくことで、
     この借りは返してゆきたいと思っている。

     
     これは、送別会に来てくれた、
     焼き鳥とピール大好きのリサちゃん(2歳)。
     ………ビールは違うか。

     今日はちょっと堅い話。
     
23:00:00 | guzura | |
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