保育園の柱

　

　保育園の東側は二階建て、木造の旧園舎。

　産休明けの保育が公立では実施されていない頃、
　働き続けたいと願う親が、長屋を借りて始めた。
　
　立ち退きで何度も引っ越しを繰り返し、ジプシー保育所の悲哀を味わった末に、
　保護者や職員、卒園児の保護者、地域の方々など、沢山の人たちの力を借りて建てたのがこの木造園舎。
　
　小さくてもみんなのちからで作った保育所。２階の、今は事務室になっている旧保育室に一本の柱が立っている。

　この柱はけっこう有名な柱で、かつては「大きくなったね会」や「卒園式」「総会」など、保育所の行事はここで行われた。
　大きくなったね会では森の木になったり、船のマストになったりした柱だ。

　親たちのお話し合いの横で退屈したこども達が登っていたり、
　親たちにとっても記憶の片隅にしっかり残っている柱。


　そんな柱と共に、今年、この旧園舎が取り壊されて、
　西側と同じ三階建ての園舎増築が始まる。

　残念、悲しい。
　記憶に残るものがなくなって行くのは仕方ないけど、記憶の手がかりが無くなってゆく。

　6月5日の保育所の3階ライブの日は、この旧園舎とのお別れ会もある。この機会に赤い屋根の保育所を見に来るのもいいよ。

　
　５月２回目のポークビーンズ。豆はうまいなぁ。

　
　

　　
　帰りに、能勢の佐藤さん家のお野菜が届いていた。
　お迎えのときに、保護者が新鮮な野菜を買って帰れるというわけ。

　野菜を作っている佐藤さんもＯＢ。
　うどん屋のお野菜もここで頼もうと思っている。